1人暮らしご飯

せっかく一人暮らしをし始めたんだからってことで、これまでのひどい食生活を改善すべく、行動をとろうと思った。今までこそこそと食べてきたものだから、いったい何を作って、何を食べたらいいのか分からない。ということで、今のスタージュ先の一つ上のおねえさんに、何を食べてるかを聞いてみた。それで最近流行っているという、キノアという食材を教えてくれた。ビオのお店で売っているものらしい。そういえば、前の大家さんから酵母なるものを教えてもらったのを思い出した。別に、4、5年前流行ったロハスな人になろうなんて、微塵も思ってなかったけど、ここずっとビオブームで、誰もがビオ食材を使おうとしてる。あまりたくさん食べる人ではないので、少しだけででも、栄養になるものをって探すと、こういったものにたどりつくのかしらん。こっちきても、せっかくだからこっちの食べ物を食べたいという欲求は全くなく、むしろどうやって安く日本食を食べることができるかを探しているわけで、日本食もこっちでは、健康食品みたいなもので、ビオのお店に行ってしまうことになるのだ。しかし、豆腐が高い!!ビオのになると以上。でも考えてみると、日本で有機栽培の大豆の豆腐ってのを買っていたのかどうか?あまり考えずに買っていたような気がする。お米も。1kgで3ユーロって高い!と思ってたけど、日本で5kgのを2000円で買ってた気がするから、そうでもないような気がしてきたのだ。だって1kg1ユーロで買えちゃうお米だって売ってるから、それと比べるとどうしても高い気がしてたけど。とりあえず、家の近くのナチュラリアっていう、ビオ食材屋さんのチェーン店を訪れ、キノアと、酵母を買ってみた。キノアはご飯と同じように炊けばいいみたいなこと書いてあるけど、なべで炊くのってほんと難しいのだ。まずは炊飯器を手に入れるところからかな。

山海塾 から・身 @Théâtre de la Ville


パリで、日本の舞踏を観る機会があるなんてぜんぜん思ってなかったけど、意外や意外(意外じゃないのか?)舞踏って結構知られてる。年末だったかも大駱駝艦きてて、観に行こうかと思ったけどちょっと躊躇してやめてしまった。でも、メトロの乗り換えのときに歩いてると、でっかい天児さんのポスターがどでーんと構えてるもんだから、うえーと思ってしまうのは当然。びっくらこいたよ。しかし、それをみてすぐ、会社で検索してもらったけど、すでに遅し。ほとんどの日のチケットは完売。残り一枚っていうようなチケットをぎりぎりとった。当日、仕事終わって、そのまま劇場へ。日本で数回しか見たことがない舞踏だけど、パリの人たちにここまで浸透しているのにすっごい驚いた。客層が面白い。マダムたちが多い。一人マダムも結構いるのだ。それと老夫婦。20、30代ってのがあまり見かけられないのがパリぽいのか。オペラとかと同じように、舞踏も見に来てるって感じなのかな。面白いと思った。
建立から始まった。ばたんばたんと人を立てては倒れる。を繰り返す。そして、天児さん、登場。ご老体、まだ健在。4、5部の、見えない手、イメージの出現から現れるものすべて、までの3〜4人の群舞、かっちょいいでした。コンテンポラリーダンスと言われるものと、舞踏の違うとこで今日気づいたのは、顔。黒子と対象の白塗り。そして表情。日本人独特の怪しさ。これ、容姿端麗の西洋人はまねできないよ。ギャグに見える。
最後の挨拶がまた好き。あのおばちゃんみたいな手の振り方。鳴り止まない拍手と、歓声は、意味もなく、うれしくなったりした。
舞踏を見たいと思う衝動はどこからくるのだとうと不思議に思うことがあるけど、この世のものとは思えない世界がそこにはあって、それは地上とほんの少し上の方を浮遊してて、手のひらにのるくらいちっさい人たちのいつ始まったかわかなんないけど、知られないまま終わってしまうそれをほんの少しだけ垣間みれるという、思い込みからくるんじゃないかと。でも、実際何にも、得られた訳じゃないし、なくなってもないし、あったかなかったかわかんないし、それはどうでもいいし、って感じ。

引っ越し。

とうとう、引っ越してしまった。1年間、間借りしていたお宅。とっても親切で、やさしい日仏の家庭でした。こっちきて、右も左も分からない状態のときに、滞在許可書から、何から何まで、お世話になってしまった方たち。最初から一人暮らしでは無理だったなと思う。周りのみんなには、1年も間借りってよくがんばったねって言われるけど、そうでもなくって、家賃は安いし、何かあれば相談できるし、安心で、留学初心者にはすごくよいと思ってるけど、まあプライベートはなくなるから、嫌な人はいやなのかもね。というわけで、ご家族の人たちと。

それと引っ越しさきにアパート。こっちのアパートは、どこもかしこも、外観はしっかりしてるのだ。デジコードありーの、インターフォンありーのは当たり前で、分厚くて重たいどっしり構えられた扉に圧倒されるけど、中身はそうでもなかったり。
しかし、ここはひっろーいのです。30m2あり。日本でもこんなアパート住んだことないというくらい広いのだ。ソファベットあるのに、二段ベットまで作っちゃったというわけわからん感じで、そこもまた気に入ったけど。部屋が広いと、気分もすがすがしくなる。もう、せまいとこでは暮らせないな。

Portraits/ Autoportraits@Place du palais Royal

パレ・ロワイヤル広場が、子どもたちの写真と、その子の描いた自画像たちのかわいいパネルで埋め尽くされた。雨の日に行ってしまったけど、とにかくかわいい。たくさんのいろんな国(もちろん日本もありました)の子どもたちが描いていて、その子たちの着ている服で国柄が出るのが面白い。伝統的な服を着ているところもあったけど、そうじゃなくてもなんとなく分かる。アジア人でも、顔が似ていて判別できなくても着ている服で分かったりもする。ここまで世界中の情報が簡単に入る今、ファッションだって国をまたがって行き来するのは当然。日本でもイベント以外で着物を着る人はほとんどいない。それなのに、なんとなく分かってしまうってのはなんでだろうって思う。面白い。
絵だって、かわいすぎる。本当に似てる子もいるし、ただのまめっ子だっているけど、その子が自分だと思って、一生懸命描いてる姿を想像すると愛らしくて、もう抱きしめたくなってしまう。子どもはずるいな。なんでも許してしまう。




ふたごちゃんって、かわいさ倍増するのはなんでだろうと思う。

COMMUUN@Musée de l'Orangerie


学校の友だちが、スタージュしている関係で、チケットをとってくれた。といっても、当日、忙し過ぎたみたいで会えなくて、受付の人に事情を説明して頼んで入れてもらった。会場は、オランジュリー美術館の地下。これまで見た、どのショーよりもセキュリティーが厳しかった。入った会場は、白と銀色の世界。光とざわめきでぎらぎらしてた。観客は、パリの会場にも関わらず、日本人がやっぱり多かった。最後の方のぎりぎりに入れてもらったから、一番前の空いてる席に座らせてもらえることに。でも、待ち構えてるカメラに写ってしまいそうなくらいのとこだったから、逆向きに座りながら鑑賞。体数も多くなかったからか、モデルさんを目で追ってるだけで、ものすごい早さで終わってしまった。一瞬の出来事だったような感じで、もうよく覚えてない。すごい!っていう、どきどきしてしまうという感じはなかったかなと思う。パリってのに、かなり期待して行ったものだから、ちょっと残念。

Madeleine Vionnet, puriste de la mode


テストが終わって、一日休みを利用して、久しぶりの美術館。学校の友だちと行くことになった。日本が好きなフランス人と日本人。フランス人は、もうすでにウエディングドレスのオーダーメイドの自分のブランドを持っていて、学校終わってから仕事してたりして毎日大変そうだった。学校ではフランス語をテストしてくれたり、分からないところ教えてくれたりして、ほんとによくしてくれた。面白いし、やさしいし。ついこの間、日本の雑誌からも取材を受けたみたいなので、これから結婚予定のある人は是非。klokliklo日本への出張はありなのかな。聞いてみます。
そんな感じで、ポンピドゥーの近くに住んでるので、そこらへんで待ち合わせして、オペラまで散歩しながら日本料理のお店でお昼ご飯を食べた。日本料理って言っても、日本人がやってるとこってのは限られてて、今回行ったのは、akiという全員日本人が働いているお店。お好み焼きがあったりした。たこはカツ丼!何ヶ月ぶりにちゃんとしたご飯を食べた気がした。おいしかったー。すごく。日本の味がした。肉、魚を食べることがめっきり減ってしまってるので、食べにいくときは絶対、お肉いっぱいのを食べるようにしてる。
その後、また歩いて美術館へ。ここの美術館、いつのまにか、26歳以下、無料になってた。お金払うとばかり思ってたけど。これで何回も来れる。
ヴィオネは、文化の服装史で習った知識くらいしかなかったけど、バイアスカットを始めた人。この美術館の収蔵作品の量はすごくて、所狭しと服が並んでる。ただ、暗すぎるのが難点。説明もフランス語だから、読むの大変で、服ばかりを追ってた。説明してくれたりするのを聞きながら、感心しながら、進んでいくけど、立体をやってた今これを見ると、どうなってるのかすごく気になったりして、面白かった。やる気がでてくる。全部つくってみたいと思った。分け分かんないのもあるけど、それはそれで、すごい。
満喫して、近くのツーリストの少ないカフェに入った。ゆっくりしてまたちょっとお話して、その後、ケーキを買おうと言うので、ついてって、ちっちゃい親指くらいのサイズのグラム売りをしてるのを何個か買って、セーヌ川へ。フランス人はこうやって遊ぶのかーと思いながら、脇のベンチに座ってほおばる。フランスのパン屋さんは、ケーキ屋さんも兼ねてる。両方で、パン屋さん。チョコも売ってたりもする。ちなみに、お父さんはパン屋さんらしい。だから、こんなに大きいのか。
6時から、半分お仕事の待ち合わせがあるらしく、それくらいに別れてから、ポンピドゥーの図書館へ行って、ヴィオネの本を見た。パターンの載ってるのがあって、それを見ながら、今日みてきたものの、どうなってるかとかを確かめてみた。でも十分に分かるわけでもなくって、ふんふんするだけだけど。
久しぶりの遊びで楽しかったー

滞在許可書

留学生のビザに、学生の長期ビザというものを日本にいるときにとったけど、3ヶ月以上いる場合は、滞在許可書というものを申請しないといけないきまりになってて、これが結構厄介。大変だっていうのは来る前から聞かされてて、こっちに来てからもたくさん言われてるから分かってはいたけど、確かにめんどう。受付の1時間前くらいから並んで、それからまた3、4時間も待たされて、書類を提出できたかと思えば、パスポートに入国のスタンプがなかったから、いつ来たのかわかないと言われて、また次の日に飛行機のチケットも持ってくるように言われた。それから一ヶ月くらいしてから、健康診断の手紙が来て、決められた日にちに決められた場所に出向いた。それで、健康診断を受けてきたんだけど、思ったよりすぐに終わって、あっさりしたものだった。始めに、身長体重。服着たまま、上着も羽織ったまま計って、これでいいのかちょっと疑問だったけど、こんなものみたい。身長は152cmに伸び、体重は42キロで調子いいときくらい。その次、視力検査。自分の手で隠して、数字を読んだ。手で隠して検査したことなんてなかったから、これでいいのかまたまた心配に。その次はレントゲン。それが終わってから、お医者さんの診察。全部なんともなく終わったんだけど、ワクチンを受けるように言われた。10年ごとにしないといけないみたいで、紙を渡されて、近くの病院に行くように告げられた。すごく丁寧に対応してくれて、よい感じで終わったけど、また手紙を待って、呼ばれた日にちにまた警察署まで行けば、晴れて滞在許可書を受け取ることができるみたい。もう3ヶ月はかかる、大仕事。学校の授業を休むための書類もサインしてもらわないといけないし、休むのももういやなのに。