coats!MaxMara,55Years of Italian Fashion

森アーツセンターギャラリーに初めて入った。美術館のほうはもうかなりの回数通ったけど、いつも美術館に行くときに横目でちらっと見ていたギャラリーのほうは、ちょっと入りづらいところがあったし、あんまりおもしろそうな内容ではなかったっていうのもある。でも今回のはマックスマーラのコート展っていう、いかにもな内容なので、これはぜひとも行かねばいけないと思ったから、遅くなってしまったけど、行ってみた。
文化祭休みの平日だったから、思った通り人はすごく少なかった。コートがばばんと展示してあって、細部まで観ることができたのだけど、なんと言っても、暗い!暗すぎる!最初のセクションなんかは、もう暗すぎて本当の色なんか分かったもんじゃない。もったいない。展示してあるデザイン画も、スワッチも、よく分かんない!暗すぎるところを通って、ぐるぐる回る全画面の部屋を通りすぎると、なんだか目も慣れてきたのか、明るくなってきた。
今ちょうど、ジャケットをやっているわけであるのだけど、コートは近いものがあって参考になった。肩が下がって身頃と肩が一体化してるのとか、上前下前の重なるところのちょっと変わってるのとかが、意外とよかった。これはもういらないなーってのは、さすがにあったけど、アーカイブを間近で見る機会はほとんどないので、貴重な体験だったのでよかったのではないかと思う。ただ、物足りないとこはたくさんあって、あと、図録ももっと安く、日本語版とか作ったりしてくれるとうれしいなと思った。
作品にあまり入り込めないときとか、体験型でないのとか、興味がありすぎるとか、自分に近すぎる内容になると、考えごとをしてしまって、ほとんど憶えてないことがよくある。考え事がぐるぐるぐるぐるしてしまって、作品じっくり観ているようで全く頭のなか、目の中に入ってなくて、瞬間移動して、気がつくと、もう最後まできてしまってる。人が少ないときもよくこうなる。それはそれで、いろいろ考える時間がふっと湧いてくるからしかもかなり頭の回転が速くて、異常なほどフル回転するから、そんなことは普段ではおこらないので、美術館の利用方法の1つでもあるかなと思う。