Gat/Duato/Preljocaj BALLET DE L'OPERA @ Palais Garnie

両親に少しはパリを体験してもらおうと思って、オペラ座に連れて行くことにしたのだった。オペラとか、クラシックバレエのほうが、初めてならいいんじゃない?と、バレエに詳しい人に言われたのだけど、ちょうどいい日になくて、コンテンポラリーダンスだけど、せっかくなので観に行った。でも、もういい席がなくって、10ユーロのかなり上の方の、横。はじのほうは立ってじゃないと見れなかった。でも、このオペラガルニエ、外観もすごいけど、中身もすごいです。貴族になったきぶん。

入り口入ったところ。ドレス、タキシードが似合います。少しはきれいめの格好をして行ったけど、上の方の安い席では、ジーパンの人もいたりする。でも、やっぱりこういうところに来たからには、おしゃれして、シャンパン片手にダンスの話なんてほうがかっこいい。

舞台こんな感じ。

今日は、チケット完売の満員!席はこんな感じ。

天井画のシャガールの絵もいいです!
その、建物の中に入って、雰囲気を味わうだけでも、10ユーロの価値がある、すんごいです。
ダンスの方はというと、これまたものすごくよかった。コンテンポラリーダンス熱が再沸騰した。アンヌテレサデゥーケースマイケルのとき、かっこよすぎた興奮が、またやってきた!
まずは、Emanuel GatのHark!。今回は黒の衣装の女性たち、12人くらい。動きが舞踏っぽいとこもあったり、機械的な感じもしたり、幾何学模様を描いている感じのするダンス。かっこいい!

2つめは、Nacho DuatoのWhite Darkness。男女のペアが5組。メインのペアを軸に進んでいくけど、これまたものすごくかっちょいいのです。男性4人の独舞もすんばらしくかっこよかったけど、それ以上に人の絡み合いからの流れる動きが、そのスピードによって、血管の浮き沈みのように心臓を圧迫して動かして、吐き出して、そして受け止めて、呼吸して、突き抜けて。興奮しっぱなし。最後、拍手もずーっと鳴り止まなくて、何回も何回もあいさつに来るダンサーたちの晴れ晴れした姿もはぁーって思った。ブラボーの声もあちらこちらから。
そして、休憩。観客の熱気で、酸欠になりそうなくらいだったので、何か飲み物を買いに外へ出る。バーには人がたくさん。ほとんどがシャンパン。いろんな人がいるもんです。大人な世界を垣間みた感じがした。少しは大人になれたか。なれないか。
最後は、Angelin PreljocalのMC 14/22。今までに見たことがないようなものだった。男性12人。最初は、2×3段の棚の中に入って、蚕かハチのように自分の場所を守って踊る。これがけっこうエロッちかった。傍らでは、テープを切って床に貼ってる人がいたり。演劇が始まるような雰囲気がした。それから、青い蛍光灯の下で、棚を崩して机にして死体置き場に変身。だんだんと、ペアになっていって、死体と、魔術師役に分かれていく。それが終わると、最後の晩餐のように机を横にならべて、ポーズを決め。そして余興が入る。動きを制限してのダンス。まずは手を顔にテープでぐるぐる巻にする。そして、片足、両足、と最後は全部をくるまれて運ばれて行く。歌もあった。脇の2人がこしょぐったり、ゆらしたり、いじめて、きれいな歌声が変になって、笑いが起こる。この映像は、最後の場面。
久しぶりにダンス観たけど、とてもよかった。ダンスって、(少しの衣装と少しの音楽、舞台はあるけど)体一つでここまで人を感動させることができるっていう芸術で、かなわないなーと思ってしまう。やっぱりすごい。絶対また観に行く!!